こんにちは!たにしマン(@millionworkout)です!
運動ニューロン疾患(MND)の著者による、人間の存在を再定義するような、壮大な実験の記録です。
すなわち、AIと人間が融合して仮想現実の中で生きるという選択を実現させようという試みです。
本文中では触れられていませんが、NFTの登場によってメタバースでの生活はより現実味を帯びてきてるのかもしれません。
特に印象に残った部分について記録しておきます。
肉体から解放される
自分がどういう人間なのか、そしてなにを大切にするのかが明確になれば、人生の多くのステー完全 に 無力 な まま、 自分 の 肉体 という 究極 の 拘束 衣 の 中 に 囚われる こと に なる。
リンダ・グラットン; アンドリュー・スコット. LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 (Kindle の位置ピーター・スコット・モーガン. NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来 (Kindle の位置No.1271). 東洋経済新報社. Kindle 版.
「1リットルの涙」でも描かれていた病気なので、認知度は高いかもしれません。
脳は正常なまま、身体だけが動かなくなっていくというのがどれだけ恐ろしいことか。
ただ、著者は「MNDが最悪だと誰もが決めつけているから最悪に思うのであって、他の生き方を見つければ最悪ではない」と言います。
患者でない人間は口が裂けても言えないセリフです。
人間とは
僕 が 存在 する のが 物理的 現実 の 中 なのか 仮想現実 の 中 なのかは 大きな 問題 では なく なる。 大事 なのは、 そこで 経験 し て いる こと が どれ だけ リアル か という 一点 だけ だ。
ピーター・スコット・モーガン. NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来 (Kindle の位置No.3278-3280). 東洋経済新報社. Kindle 版.
著者が目指しているのは、AIとの融合です。
ここからは、哲学的な問いが絶えませんが、現実世界で自由に生きれないなら、仮想現実で生きれば良いというのです。
物理的な感覚であっても、処理しているのは脳なので、脳だけが動いていれば、情報を受け取る器官は物理的な体でなくても問題ないはずです。
また、AIによって脳の機能も補完されれば、脳自体が衰えても仮想現実の中では半永久的に生きられることになります。
「物理的な現実」で生きている我々にとっては、仮想世界で生きるというと、ゲームの中に閉じ込められたような感覚があるかもしれません。
ただ、技術の発展によって仮想世界でも現実と同じような感覚を得られるようになれば、現実世界よりも体験できることは遥かに多くなるかもしれません。
将来的に、仮想世界にアバターを持っていない人間は「現実世界に閉じ込められている」状態に陥るのかもしれません。
以上です。ありがとうございました。
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