こんにちは!たにしマン(@millionworkout)です!
読書記録といっても、本の内容全体をレビューするというよりは、個人的に響いた部分にしぼって記録していきます。
今回は、「サピエンス全史」の続編、「ホモ・デウス」です。
上下巻に分かれているので、2回に分けて記録したいと思います。
ちなみに、”ホモ・デウス”とは、我々ホモ・サピエンスを超越し神となる超人のことです。なんかもうドラゴンボールの世界みたいでワクワクする一方、読み進めていくと単なるSFではないように感じられます。
この先どうなる地球人⁉
永遠のないものねだり
人間 という もの は、 すでに 手 に し た もの だけで 満足 する こと は まず ない。 何 かを 成し遂げ た とき に 人間 の 心 が 見せる 最も ありふれ た 反応 は、 充足 では なく さらなる 渇望 だ。
ユヴァル・ノア・ハラリ. ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来 ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 (Kindle の位置No.429-431). 河出書房新社. Kindle 版.
これは、私たちが日々感じる不満の原因であり、かつ人類の成長の源でもあると思います。
現状に満足せずに行動するものが子孫を残し繁栄してきたという意味で、「渇望」という感情は理にかなっているのかもしれません。
ただし、人類の繁栄にいいことであっても、個人レベルで考えると、「渇望」はストレスの原因にもなりえます。感情は脳の電気信号なので、自分で選択することはできませんが、発生した感情をコントロールすることはできるはずです。
「現状に幸せを感じる練習」をすることで、個人レベルではストレスのない暮らしができると思いますし、私はそうしたいと思います。
もう少し話を進めると、バイオテクノロジーの進歩で、脳の電気信号自体もコントロールできるようになるかもしれません。そうなれば、タバコやお酒や薬物に頼らなくても、強制的にストレスから解放されるようになります。
それがいいのか悪いのかはわかりませんが。
人間のことしか考えていない人間
現代 社会 は 人間 至上 主義 の 教義 を 信じ て おり、 その 教義 に 疑問 を 呈 する ため にでは なく、 それ を 実行 に 移す ため に 科学 を 利用 する。
ユヴァル・ノア・ハラリ. ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来 ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 (Kindle の位置No.3767-3768). 河出書房新社. Kindle 版.
私たちは、「人の命は何よりも尊く優先されるべきである」との信念のもと作られた世界で生きています。法律、医療、倫理のすべてに影響を与える根本にあるのが、人間至上主義です。
現代に生きているとあまりにも当たり前ですが、100年くらい前まではそうでもなかったようです。奴隷や女性は財産(つまり物)として考えられていた時代もありました。
ただ、人間至上主義の行き過ぎは生態系の破壊、ひいてはホモ・サピエンスの滅亡につながりかねません。しかし、人類は科学でそれを乗り越えようとします。
ただし、その方向は「生態系の破壊を止めよう」ではなく、「生態系がめちゃくちゃになっても人類だけは生き延びられるようにしよう」です。それが人間至上主義です。
いくらテクノロジーが発展しても、それを使う人類次第で未来は全く違うものになります。
個人レベルでいうと、変化に対応できるように歴史を学びつつ、物事を大局的にとらえる癖をつけておきたいですね。
以上です。
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