【読書記録】#9|サピエンス全史(上)

読書記録 #9 読書記録

こんにちは!たにしマン(@millionworkout)です!


読書記録といっても、本の内容全体をレビューするというよりは、個人的に響いた部分にしぼって記録していきます。

今回はみなさんご存知、「サピエンス全史」です。

上下巻に分かれているので、2回に分けて記録したいと思います。

感想としては、絶対読んだ方がいいです。学校で習ったような、または、テレビで観たような部分的な知識がスッキリつながります。そして、我々ホモ・サピエンスはどうやって今の生活を手に入れたのか。または、どうして今の生活になってしまったのか、わかります。

種として成功 ≠ 個人の喜び

進化 上 の 成功 と 個々 の 苦しみ との この 乖離 は、 私 たち が 農業 革命 から 引き出し うる 教訓 の うち で 最も 重要 かも しれ ない。

ユヴァル・ノア・ハラリ. サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 (Kindle の位置No.1829-1830). 河出書房新社. Kindle 版.

これはかなり多くの現代人にとって疑問である「我々は果たして原始人より幸せなのか」について納得感のある答えになっていると思います。

人類は楽をしようとして生産性をあげてきましたが、その分人口も増え続けているので、結局楽できていないということです。

そして、一旦このサイクルにはまると後戻りできません。なぜなら、他の人が楽をするために(人口を増やさないために)自分は死んでもいいと言い出す人はほぼいないからです。

さらに、今から原始人の暮らしに戻るのはおそらく無理です。生まれたときから続けている便利な生活を手放すことは現実的ではないでしょう。

現代でもそうですが、大切なものを手にすると、喜びもありますがそれを守るための労力も大きくなります。

お金=信用

極端 なまでの 寛容 性 と 適応性 を 備え た この 征服 者 は、 その 特性 を 活かし て 人々 を 熱烈 な 信奉 者 に 変え た。 その 征服 者 とは、 貨幣 だ。

ユヴァル・ノア・ハラリ. サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 (Kindle の位置No.3119-3120). 河出書房新社. Kindle 版.

お金はそのものには何の価値もないにもかかわらず、世界のどこに行っても使えます。それは、世界中の人がお金には価値があると信じているからです。

これは人類を発展させた大きな発明です。「全員がお互いを信用し合って成り立つ仕組み」など実現不可能だと思いきや、とんでもなく身近にありました。

お金を使って生きるということは、世界を信頼しているとともに、世界に信頼されているということです。

お金の話になると、家族間ですら汚い感情が湧きだしますが、そんな時は、お金はみんなの信用で成り立っていることを思い出してみてはいかがでしょうか。

共通の虚構を信じて、日々一喜一憂している仲間です。

以上です。




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