【読書記録】#13|21 Lessons

読書記録 #13 読書記録

こんにちは!たにしマン(@millionworkout)です!


読書記録といっても、本の内容全体をレビューするというよりは、個人的に響いた部分にしぼって記録していきます。

サピエンス全史の著者 ユヴァル・ノア・ハラリさんが書いていることを知って読む気になりました。

サピエンス全史』、『ホモ・デウス』で述べられている「人類の捉え方」が面白いと感じた方は本書もグングン読み進められると思います。

自分自身で感情を選択する

I T と バイオテクノロジー の 双子 の 革命 は、 経済 や 社会 だけで なく、 私 たち の 体 や 心 まで 再 構成 し うる。 私 たち 人間 は 過去 に、 自分 の 外側 の 世界 を 制御 する こと を 学ん だ が、 自分 の 内側 の 世界 は ほとんど 制御 でき なかっ た。

ユヴァル・ノア・ハラリ. 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 (Kindle の位置No.281-283). 河出書房新社. Kindle 版.

「人間は自分自身のことを制御できない」

このことを理解して生きている人はどれだけいるでしょうか。少なくとも私は、自分が食べたいものを食べるとか、自分がやりたいことを仕事にするとか、そういうことが全くピンとこないで生きてきました。その理由が分かった気がします。

”食べたいもの”とか、”やりたいこと”は、自分では制御できないのです。つまり、多くの人が「自分」だと思っているものは、”自分”では制御できない「感情」であり、自分自身で制御できる食べたいものや、やりたいことは無いということです。

こう考えるとすごく楽になります。逆説的ではありますが、「DNAに従うこと」が「自由に生きる」ことになるというのですから。

本題はここからで、「感情」すらも制御できるようになったとき、「自分」はどんな「感情」を選択すればよいのか分からないというのが、これからの大きな問題です。

おそらく、「苦しみから逃れる」ことが最優先になると思います。人生から苦しみがなくなったらどうなるのでしょう。喜びもなくなるのでしょうか。

虚構の中で生きる人類

私 たち 人間 は、 虚構 の 物語 を 創作 し て それ を 信じる 能力 の おかげ で 世界 を 征服 し た。 したがって 私 たち は、 虚構 と 現実 を 見分ける のが 大 の 苦手 だ。 これ まで ずっと、 この 違い を 見過ごす こと に、 私 たち の 生存 が かかっ て い た。

ユヴァル・ノア・ハラリ. 21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 (Kindle の位置No.6098-6100). 河出書房新社. Kindle 版. 

これも現代人がよく考えなければならないことです。国家、お金、宗教などは全て人間が作り出した「虚構の物語」です。

もはや人間はこの虚構がなければ生きていくことができなくなってしまいました。お金を使わずに、国家からも独立して生きていくことは不可能でしょう。

これら虚構は人生に意味を与えてくれます。大金持ちになるとか、天国に行くために毎週祈りをささげるとか、です。

しかし、この虚構に生きる中でも現実を無視することはできません。地球温暖化や生態系破壊は”現実”に起こっている問題であり、この現実の問題は”虚構の物語”の存続にも影響を及ぼします。

だから、現代に生きる私たちは、”虚構”の中に人生の意味を見出すためにも、”現実”の問題に取り組まなければならなくなっています。

なんて面倒なことでしょう!

とは言え、これまでは虚構の中に逃げ込んでいてもなんとかなっていました。しかし、本当に取り返しのつかないことになりそうです。

いくら虚構の中に逃げようとしても、地球が熱くなりすぎて虚構を作り出す主体である人類が住めなくなってしまっては、元も子もありません。

ただ、個人レベルでは何をしていいかよく分かりません。知らんぷりして生きていた方が楽ですし、私を含め多くの人は虚構を現実だと思い込んで一生懸命に生きていることでしょう。

それはそれでいいと思います。ただし、人類滅亡を迎えても文句は言えませんが。

以上です。




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